DIPUV-MiniとTidas分光計を用いたDNA/RNA定量法
概要

溶液中のDNA濃度(31µg/mLおよび688µg/mL)は、DIPUV-Miniの分光光度計とUV/VIS光源を用いて測定されました。2mmの光路長のため、DIPUV-Miniの使用ではこの濃度範囲内で事前希釈が不要であり、誤差の可能性が排除されました。
実験手順

DNAの標準溶液(Sigma D1626)は18.2MΩ/cmの超純水を溶媒として重量法で調製しました。溶液濃度は0.0µg/mLから687.6µg/mLの範囲で調製されました。
測定はDIPUV-Miniを用いて3回ずつ行いました。DIPUV-MiniはUV/VISの光源(WPI #D4H)に接続されていました。
データは装置の全範囲(190nm〜720nm)で1nm刻みで収集されました。装置は参照測定で総強度の80%を得るように設定されました。すべての測定は18.2MΩ/cmの超純水を参照溶液として使用しました。
結果
実験結果は表1に示されています:
| DNA [µg/mL] | 吸光度 @260nm [AU] |
| 0.00 | -0.0017 |
| 30.83 | 0.1116 |
| 56.59 | 0.1945 |
| 85.49 | 0.3012 |
| 115.66 | 0.3821 |
| 143.94 | 0.4551 |
| 281.63 | 0.8399 |
| 428.91 | 1.2409 |
| 561.15 | 1.5639 |
| 687.61 | 1.7340 |
表1:DNA濃度とそれに対応する吸光度値
吸光度は濃度に関してビール・ランバートの法則に従うため、
A= εlc
期待される吸光度値はDNA溶液の濃度から計算されました。二本鎖DNA(dsDNA)のεの文献値は0.020µg/mL*cmとされています。
実験データは図1に示されており、計算された吸光度測定値は実線で示されています。吸光度測定は260nmの波長で表されています。高い吸光度値で理論値からのずれが生じるのは、分光光度計内の迷光干渉によるものです。

図1:測定値と理論的吸光度の比較

図2:典型的なDNA測定値(281.6µg/mL)